木製扉のキッチン事例8選|タモ、オーク、ラワン、杉…樹種でここまで変わる

木製扉のキッチン事例8選
タモ、オーク、ラワン、杉…樹種でここまで変わる

木製扉のキッチン事例8選|タモ、オーク、ラワン、杉…樹種でここまで変わる

キッチンの印象を大きく左右するのが、扉です。そして、木製扉にするなら、木の樹種によってもまた変わります。

オリジナルキッチンのためのベースキット「キッチン・キット」を同じく採用していても、タモ、オーク、ラワン、杉といった樹種の違いや、ワトコオイルなどの仕上げによって、空間の表情はまったく異なるものになります。

既製のシステムキッチンでは難しい、LDKの仕上げやインテリアと馴染むキッチンは、住まいの満足度を上げることでしょう。

今回は、実際にキッチン・キットを導入していただいた工務店・設計事務所への取材をもとに、8つの施工事例を樹種別にご紹介します。

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キッチン木製扉事例1:タモ材

キッチン木製扉事例:タモ材

上質な和モダンの空間を演出

こちらは、愛媛県松山市を中心に活躍する建築家、西下太一さんが手掛けたキッチンです。キッチンの扉材には木目の美しいタモの柾目材を使用。

キッチン木製扉事例:タモ材

別の事例ですが、引き出しに使われている材の木目をよくご覧ください。まるで1枚板のように、きれいにつながって見えませんか。これは、システムキッチンではできないこと。

タモは硬く粘りがあり、衝撃に強いことから野球バットにも使われる木材です。木目がまっすぐ通るため、柾目材で揃えると継ぎ目が目立ちにくく、この事例のように「1枚板のような」統一感を出しやすいのが特長です。経年で徐々に飴色に落ち着いていきます。

LDKの美しい仕上げと調和し、上質な和モダンの空間を作り上げています。

キッチン木製扉事例2:オーク材

キッチン木製扉事例:オーク材

「木の家」にふさわしいキッチンが誕生

次にご紹介するのは、静岡県浜松市を拠点に活動する橋本工務店様が手掛けたキッチンです。

床はナラの無垢フローリング、壁は珪藻土と、自然素材に包まれた家の中心に設置された、キッチンの扉材にはナラと近縁のオーク材を使用。

オークは硬度・耐水性に優れ、キッチン扉材として世界的に定番の樹種です。傷や水はねに強く、経年でツヤが増していくため、長く使うキッチンほど向いています。価格帯はタモよりやや高めです。

キッチン木製扉事例:オーク材

キッチン・キットのI型(W2550mm×D900mm)と、カップボード(W2140mm×D650mm)を組み合わせたプランに。

小気味よく並ぶ垂木や柱は、地元の天竜杉を使用しています。おおらかな空間との相まって、木の家にふさわしいキッチンが完成しました。

キッチン木製扉事例3:ラワン合板

キッチン木製扉事例:ラワン合板

コスパもいい家具のようなキッチンに

こちらは、新潟県長岡市を中心に活動する株式会社 池田組様が手掛けた「宝地町モデルハウス(長岡パッシブハウス)」のキッチンです。

リビング側から見るとまるで家具のようなキッチンは、キッチン・キットのI型(W2550mm×D650mm)を採用して作ったものです。

ラワン合板は無垢材や突板に比べて安価で、合板ゆえに反りや割れが起きにくく寸法が安定しているのも実務上のメリットです。単一色でフラットな表情になるため、この事例のように「家具のような」ミニマルな見た目に仕上がりやすい素材です。

リビング側には、天板より一段高い収納(D500mm)を造作してつなげました。上部はカウンターとして使え、キッチンで作業する手元を、隠す役割も兼ねています。

キッチン木製扉事例:ラワン合板

背面のカップボードは、キッチン・キットのハッチベースのキャビネット2個と、家電ベースのキャビネット1個(いずれもW600mm×D650mm)をつなげ、集成材の天板に。

扉は、懇意にしている建具屋に依頼し、ほかの突板や無垢材に比べ安価なラワン合板で制作。まるで家具のような雰囲気に仕上がりました。

キッチン木製扉事例4:ラワン合板+ワトコオイル

キッチン木製扉事例:ラワン合板+ワトコオイル

北欧家具にもマッチ!

ラワン合板は、コスパのよさのほかに、高い加工性と塗装・仕上げの自由度も魅力です。

上の写真は、藤原酒谷設計事務所を共同主宰している、藤原真名美さん、酒谷粋将さんご夫妻のご自宅のキッチン。

キッチン・キット幅W2400mm×奥行D650mmのI型キッチンと、幅W1540mm×奥行D650mmのカップボードを横並びにした壁付けのプランです。

キッチン木製扉事例:ラワン合板+ワトコオイル

建具屋に依頼することが多い、扉の加工も大工が現場で行いました。

そして、藤原さんご夫妻が、DIYでワトコオイルを塗装。いい色合いで、ブラックチェリーの北欧家具との相性も抜群です。

ワトコオイルですが、木に浸透して色と質感を引き出す自然塗料で、この事例のようにDIYでも塗装しやすいのが利点です。一方で表面をコーティングする塗装と違い、水や汚れへの耐性はやや弱いため、数年に一度の再塗装が必要になる点は施主にあらかじめ伝えておくと親切です。

キッチン木製扉事例5:杉材+ワトコオイル

キッチン木製扉事例:杉材+ワトコオイル

レトロ感満載のキッチン

こちらは、家具工房からスタートし、今では住宅や店舗の設計・施工、アート販売、さらには出版の世界でも活動している株式会社KITORIの山上一郎さんが手掛けたキッチンです。

懐かしい雰囲気のキッチンですが、古い建具を利用して建てられた、家のテイストに合わせて、キッチン・キットを作った新品です。

キッチン木製扉事例:杉材+ワトコオイル

プランは、キッチン・キットのステンレス天板(W2400mm×D1000mm・特注)のⅡ型キッチン(シンク部)を対面キッチンとして使用し、奥の窓側に、同じくステンレス天板(W1300mm×D650mm)のⅡ型キッチン(コンロ部)を使用したL型キッチンです。

そして壁側には、キッチン・キットのフロアキャビネットを3つ並べ、上の作業スペースは大判のタイル貼りに。

懐かしく感じる理由は、扉の仕上げにあります。

扉材にはテーブルやカウンターによく使われる杉のはぎ材。それに、調色材やオイルステインで色を濃くしたワトコオイルを塗ることで、家の雰囲気に合ったレトロ感のあるキッチンに仕上がりました。

杉は針葉樹の中でも柔らかく、色濃いワトコオイルとの相性がよく、この事例のようなレトロな色合いを出しやすい素材です。ただし柔らかい分、爪や食器が当たると凹みやすいため、天板や取っ手まわりなど手が触れやすい箇所は施主に扱い方を一言添えておくと安心です。

キッチン木製扉事例6:杉材

キッチン木製扉事例:杉材

キッチンがリラックスできる空間の主役に

こちらは、千葉県船橋市を中心に活動する株式会社 ひだまり設計工房様が手掛けた、マンションリノベのキッチン事例です。キッチンの扉材には、杉のはぎ材を使用。

キッチン木製扉事例:杉材

壁側のカップボードと吊戸棚も、キッチンの扉材と揃えて造作しました。そして、床材にも杉無垢板を使用しています。

針葉樹ならではの柔らかくて足触りのよい床、手触りのいいキッチン…。マンションとは思えない、木の香漂う、リラックスできる空間の誕生です。

杉は熱伝導率が低く、素足で触れても冷たさを感じにくいのが特長で、この事例の床材との相性の良さもそこにあります。扉材としても軽く柔らかいため加工がしやすい一方、水がかかりやすいシンク周りは水染みに注意が必要な素材です。

キッチン木製扉事例7:ナラ材

キッチン木製扉事例:ナラ材

木目の美しさを際立つキッチン

こちらは、岡山県を中心に活躍する株式会社 バウムスタイルアーキテクト一級建築士事務所代表・藤原昌彦さんが手掛けたキッチンです。

キッチン・キットを使いⅡ型プランに。ダイニングにいる家族と目線がフラットに合うように、一段下げて、床にはメンテナンスがラクな大判のタイルを貼っています

キッチン木製扉事例:ナラ材

LDKは、杉の無垢板の床と珪藻土の塗り壁で仕上げた大らかな空間。その中でキッチンの扉やサイドパネルには、木目の美しいナラの突板を使うことで、キッチンの美しさを際立たせています。

ナラはオークと近縁で、日本国内で古くから家具材として使われてきた樹種です。突板仕上げにすることで、無垢材よりコストを抑えつつ、この事例のような美しい木目をしっかり見せられるのが突板を選ぶ理由になります。

撮影:笹倉洋平(笹の倉舎)

キッチン木製扉事例8:シナ材

キッチン木製扉事例:シナ材

明るく清潔感のあるキッチンに

こちらは、川崎市を拠点に活動する丸晴工務店様が手掛けたキッチンです。

キッチン木製扉事例:シナ材

キッチン・キットのⅡ型キッチンを採用。扉材にはシナの柾目材を張っています。

木を使ったキッチンのなかでもシナ材は、色が薄く木目の主張が少ないため、ほかの家具やインテリアとケンカしません。明るい色合いで清潔感のある空間になりました。

シナは色味が均一で主張が少ないため、他の建材やインテリアの色を選ばず、この事例のように清潔感のある空間に仕上がります。柔らかめの木材なので、扉材としては傷のつきやすさよりも「明るさ・軽やかさ」を優先したいケースに向いています。

オリジナルキッチンを作るなら、キッチン・キット

オリジナルキッチンを作るなら、キッチン・キット

扉材を取り付けるだけでオリジナルキッチンが完成!

ekrea partsの「キッチン・キット」は、キッチンに必要不可欠なカウンター(天板)とシンク、キャビネットがセットになったベースキット。

現場で扉材や側板を取り付けるだけで、オリジナルキッチンが完成します。

オリジナルキッチンを作るなら、キッチン・キット

ベースのキットは、I型キッチン、Ⅱ型キッチン(シンク部)、Ⅱ型キッチン(コンロ部)、カップボードの4種類。

天板はステンレス(t=20mm)、アクリル系人工大理石天板(t=9mm/10mm)、クォーツ天板(t=21mm)の3種類があり、サイズ、シンク/コンロの左右配置、シンクの形状など、細かく仕様を選べます。パターンはなんと20,000以上!

さらに今回ご紹介した事例のように、仕上げの扉材の選び方次第で、LDKにも馴染む、オンリーワンのキッチンが、最小の手間で作れます。

おかげさまで多くのみなさまからご評価いただき、全国200社以上の設計事務所様、工務店様にご採用いただいております。

扉の樹種で大きく変わるキッチンの印象

扉の樹種で大きく変わるキッチンの印象

今回はこのキッチン・キットと扉材の選び方で、印象が変わる事例をご紹介してきました。

「扉を木にしたい」といっても、樹種によってキッチンの表情の違いがわかったと思います。

人がおしゃれを楽しむように、キッチン・キットを使えば、その家らしい装いのキッチンが完成します。ご提案に、ぜひご活用ください。

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