【誕生秘話】ロングセラーekrea転落防止ネットは1件の問い合わせから生まれた

【誕生秘話】
ロングセラーekrea転落防止ネットは
1件の問い合わせから生まれた

近年需要の高まっている、鉄骨造のスケルトン階段ですが、実際に生活してみると転落に対する心配もあるのではないでしょうか。そこで、小さなお子様や可愛がっているペットの安全のために生まれたのが、取外し可能な仮設の転落防止ネットでした。建築家からの1件の問い合わせから生まれた、転落防止ネット誕生秘話をご紹介します。

おしゃれなスケルトン階段の増加にともない転落の不安が!

近頃の住宅内の階段は、光の取入れ方の工夫や視線のコントロール、また階段自体のデザイン性を求めようとするうちに鉄骨造のスケルトン階段が増えてきました。

階段は上下階を昇降するためのものですから、ひと昔前までは間取りを考えるうえでも建物の奥や北側に配置される邪魔な存在でした。ところが、断熱性能の向上も相俟って、階段そのものがひとつのデザイン象徴としてその存在感を表わし始めました。もともと法律上、戸建て住宅には「落下防止」の規定がないため、格好良く、見栄えがする階段が普及していきました。

しかし、実際に住み始めると小さなお子様や可愛がっているペットが、転落してしまう可能性があるのではないかと、心配している方が多いのではないでしょうか。

そのような生活者の声から誕生したのがekrea転落防止用ネット。お子様が成長するまでの期間、あるいはペットが上下階を行き来する期間だけ、使用することが可能な仮設の転落防止用ネットです。規格寸法の用意だけではなく、オーダー寸法にもお応えできるのが強みです。

問合わせから生まれた、ekrea 転落防止ネット

十数年程前のこと、知合いの建築家から階段に後付けできる簡易型で色も選べる転落防止ネットを販売している会社を知らないかという問合せが舞い込みました。

当時の常識は転落防止用のネットと言えば、現場で使用する機会がほとんどで、まずは安全が第一優先であるため、その色は濃い緑色が定番色。いかにも安全ネットという代物ばかりでした。

住宅のインテリアに合うような、色が豊富で強度があって取付・取外しが簡単なネットはどこに行けば売っているのか。ホームセンターを手始めにあちらこちらを探してはみたものの、なかなか思った製品にたどり着くことが出来ませんでした。

手作業で加工できる工場との出会いで製品化が実現!

諦めかけていた時にふと思いついたのが、スポーツ用途のネットでした。テニスコート・野球のバックネット、ゴルフネットなど強度も色も豊富で、これなら家庭用の転落防止ネットとして代用できると考えたのです。

しかし、ここからが難関スタート。オーダーサイズで加工しようとすると、ネットの外枠部分の糸の縫製(ロック加工)が必要なことが分かり、それが結構な手間になってしまうのです。

そこで次に探したのは、オーダー寸法のネットを手作業で加工できる工場でした。その工場でやっとの思いで製品化することができて、当時からekreaネットは結構話題になり、今でもロングセラーです。今ではオンラインで他の会社でも売っているようですが、品質とオーダーサイズへの対応力には自信を持って応対しています。


メモ

法律上、戸建て住宅には「落下防止」の規定はありませんが、高さ1.1mという暗黙の了解のような数字はあります。その根拠のもとになっているのが、建築基準法施行令126条(屋上・広場等)です。

「屋上広場または2階以上の階にあるバルコニーその他これに類するものの周囲には、安全上必要な高さが1.1m以上の手すり壁、さく又は金網を設けなければならない。」

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