引出し収納をつくるなら、スライドレールの理解から
スライドレールとは
スライドレールとは、引き出しの側面や底に取りつける金物のことを言います。普段引出しに隠れているために見えないので、気づきにくいことでしょう。しかし、デスクキャビネットやチェストなどの既製品の引出しには標準パーツとしてつけられています。
普段は見えてこないスライドレールですが、縁の下の力持ちのような役割をしています。このパーツを取付けることで、軽い力で引出しを開閉することができますし、引出しのガタつきを抑えることもできます。
スライドレールを知ると、悩み解消に
そんなスライドレールをもっと深く知ることで、住宅に関する悩みが解消できます。
例えば、「引出しがガタつきやすい」「引出しが外れやすい」「引出しが重い」など収納にまつわる不満は多いものです。そのような悩みもスライドレールで解決できます。
せっかく新築を建てるなら、せっかくリノベーションするなら、収納にはこだわりたいですよね。スライドレールを知ることで、悩みゼロで収納をつくれるようになります。
スライドレールの種類
スライドレールの種類は、おもに3種類あります。それぞれの特長について説明します。
TYPE
01ローラータイプ
ローラータイプのスライドレールは、レールの先端にローラーがついており、そこに沿ってレールが滑る仕様です。一般的な家具についているものは、このローラータイプのスライドレールがほとんどです。安価であるため、大量生産される家具・什器には使用されていることが多いです。
ローラータイプは、幅が小さく、低めの引出しに向いています。
ローラータイプ
TYPE
02ベアリングタイプ
ベアリングタイプのスライドレールは、等間隔に配置されたボールベアリングがついており、そこに沿ってレールが滑る仕様です。ベアリングを使用しているため、軽い力でスムーズな開閉ができます。
ベアリングタイプは、耐久性もあり、耐荷重も高いので、重めな収納物がある引出しに向いています。
ベアリングタイプ
TYPE
03アンダーマウントタイプ
アンダーマウントタイプのスライドレールは、スライドレールが外側から見えないように取付けられた仕様です。レールが見えてこないので、デザイン性を損なわず、スライドレールを取付けることができます。
これまで幅広な引出しは「外れやすい」「ガタつく」などと敬遠されていました。これは左右のレールの動きが連動していないために、引出しが横ぶれしてしまうからです。しかし、シンクロ機構が搭載されたアンダーマウントタイプのスライドレールなら、W1200mmのような幅広な引出しも可能です。
アンダーマウントタイプ
タイプごとの特長
上述したことをまとめると、下記の通りです。
タイプ | 特長 | 使用例 | ekrea Parts商品例 |
---|---|---|---|
ローラー |
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引出システム(iBox) |
ベアリング |
|
|
ワイヤーシェルフ |
アンダーマウント |
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引出システム(ノヴァデラックス・プロ) |
引出しの取付けの際に注意すること
レールの取付け位置によって、引出し内に有効寸法が変わるので、注意が必要です。
下図のように、引出し側面側にレールを取付けると、横幅が狭くなります。引出し底面側にレールを取付けると、高さが狭くなります。このことを踏まえ、横幅もしくは高さのどちらの有効寸法を広くとるか考慮して、取付け位置を決めましょう。
側面取付け
底面取付け
ekrea Partsの商品
それぞれのスライドレール別に、ekrea Partsが取り扱いしている商品をご紹介します。
ご用意いただくもの
上記で紹介しました「引出システム(iBox)」「引出システム(ノヴァデラックス・プロ)」については、レールシステムのみの販売です。前板、底板、背板は下図のサイズを参考に、別途ご用意してください。
※前板はお好みのサイズで製作ください。また、詳しくは各商品詳細ページをご確認ください。
ご用意いただくもの
引出システム(iBox)/サイズ参考1
引出システム(iBox)/サイズ参考2
引出システム(ノヴァデラックス・プロ)/サイズ参考1
引出システム(ノヴァデラックス・プロ)/サイズ参考2
お問い合わせ
上記商品に関して、ご質問・ご相談がありましたら、下記リンク先の「お問い合わせ」より、お問い合わせください。担当者より、メールにてご返信させていただきます。