【住宅設計のトレンドを追う】ランドリールーム編

【住宅設計のトレンドを追う】
ランドリールーム編

近年は、共働き家庭が増え、「いかに効率的に家事をこなすか」という意識が高まっています。家事を住宅設計という視点でみると、ランドリールームの導線や作業性などに注目が集まっています。

機能的なランドリールームをつくることで、手間や時間がかかる洗濯家事を楽に楽しくすることができます。いまランドリールームを使いやすく効率的に設計する動きがトレンドになっています。

今回は、そのトレンドであるランドリールームについての解説と、ランドリールームにおすすめしたい商品を紹介します。

ランドリールームとは

ランドリールームとは、洗濯に関する家事を一室内で完結することができる部屋のことです。「洗う、干す、アイロンがけ、畳む」などの作業が同室で出来るのです。

以前までの洗濯家事は、下記のような流れだったはずです。

１）洗い物を洗濯機から取り出す
２）干場まで行って干す
３）洗濯物を取り込んで居室でアイロンがけ
４）服を畳んでクローゼットやタンスに収納する

こう見ると、洗濯家事は2～3室移動して作業していた方も多かったはずです。移動距離が長いということは、その分時間も掛かりますし、労力も使います。

一方、ランドリールームでは、これらの作業が一室で完結出来るので、以前と比べて数段効率化されることになります。

ランドリールームに必要な機能

洗濯家事を一室でおさめるために、ランドリールームで必要な機能は、家庭や生活スタイルによって多少違いはありますが、主に下記の通りです。

・洗濯機
・（乾燥機/サーキュレータ―）
・物干しバー/ハンガーバー
・アイロンがけ/服畳みカウンター
・収納棚

現代には欠かせない服を洗濯するために必要な洗濯機、そして手洗いすることも考えて洗面台も欲しいですよね。最近では、外干しを避ける家庭も増えて室内干ししたり、乾燥機を使うようになりました。

さらに室内で干すための物干しバーや、収納のためにハンガーバーの設置も必要です。もちろん干して終わりでなく、アイロンがけや服を畳むためのカウンターも必要になります。

そして、服を畳んだあとに収納する棚も必要でしょう。

ランドリールームのレイアウト・間取り

住宅規模や家庭・生活スタイルの違いがあるため、一概には言えませんが、ランドリールームのレイアウト・間取りには、下記のような5つの型があります。※あくまで一例です。

【 1列型】

1列型

洗面台・収納棚・洗濯機・乾燥機を一列に並べたレイアウトです。洗濯機・乾燥機上をカウンターとし、そこをアイロンがけや服畳みスペースとして活用します。背面には天井からハンガーバーを吊るし、大きな窓から採光しながら、干すことも可能です。

【 2列型】

2列型

洗面台・洗濯機・乾燥機を一列に並べ、通路をはさんで反対側に収納棚を並べたレイアウトです。洗濯機・乾燥機上をカウンターとし、そこをアイロンがけや服畳みスペースとして活用します。背面には大容量の収納棚を確保しました。1列型よりも、部屋の大きさを確保することになります。

【洗面室独立型】

洗面室独立型

来客した際に、洗面台はお客様も使うことになるでしょう。そうしたときに、「生活感が出やすいランドリールームには入ってほしくない」という考えから、洗面室を独立させた間取りです。ランドリールームを脱衣室と兼ねて、洗面室・脱衣室兼ランドリールーム・浴室を並べています。

【ファミクロ連結型】

ファミクロ連結型

上記の洗面室独立型に、最近こちらも話題の「ファミリークローゼット」を連結しました。ランドリールームで作業し終わったものを、隣のファミリークローゼットにすぐ収納できるので、とても動線がコンパクトになります。収納容量はファミリークローゼット次第であり、ランドリールームの大きさは最低限にできます。ランドリールーム～ファミリークローゼットだけでなく、洗面室～ファミリークローゼットという動線も考慮した回遊性のあるプランだとより生活のしやすい住宅になります。

【洗面脱衣同室型】

洗面脱衣同室型

ここまで紹介してきましたが、「洗面室はある程度の大きさが欲しいから、洗面室と脱衣室を一緒にしたい」と考える人もいます。こちらは浴室・洗面脱衣室・ランドリールームの順に並べた間取りです。こちらもファミクロ連結型と同様に、ランドリールーム～ファミリークローゼットだけでなく、洗面室～ファミリークローゼットという動線も考慮した回遊性のあるプランだとより生活のしやすい住宅になります。

ランドリールームにおすすめの商品

ekrea Partsでは、ランドリールームに活用できる商品を多数ご用意しています。その中から厳選してオススメの商品を、ランドリールームのイメージイラストをまじえて紹介します。

＜パターンA＞

1）洗面化粧台セットCrema（クレマ）

カウンタースタイルやキャビネットを組み合わせて作る洗面化粧台。組み合わせは、なんと40通り。だから、理想としている暮らしや間取りにフィットした洗面化粧台が作れます。こちらもカウンター形状は、フラットな形状の「Style-F」と奥側が立ち上がっているハイバック形状の「Style-H」の2種類のスタイルからお選びいただけます。

2）スライドランドリーバスケット

乱雑になりがちな洗濯物を引出しでスッキリ収納できます。バスケットには取手が付いているので、持ち運びができます。レールは全開引出タイプなので、天板がせり出していても、バスケットの出し入れがスムーズにできます。取り付け方により左右の勝手が変えられ、扉材も前後/上下/左右の調整ができるので、施工もしやすいです。

3）室内干しユニット（天井取付タイプ）

天井から吊り下げられる室内干し用のユニットです。吊下ポールはワンタッチで脱着できるので、使わないときには簡単に取り外せます。また、伸縮パイプなので、天井高や干したいもののサイズに合わせて調節可能です。先にあるリング部にピンチハンガーを掛ければ、下着や小物を干すことも出来ます。

4）壁面オープン棚4段用金具セット

高さ調整可能な壁面オープン棚用の金具セットです。複数開口があいた棚柱とブラケットがセットになっています。錆びにくい表面仕上げ、ブラケットの抜け留め加工、取付用ビス付属など仕様にこだわっています。金具は、シルバー/アイボリー/ダークグレーの3色ご用意していますので、インテリアに合わせてお選びください。

＜パターンB＞

1）フレックスシンク（ハイバックタイプ）

間取りに合わせてフレキシブルにサイズやボウル位置がオーダー可能な人工大理石一体洗面カウンター。16.7Lもの大容量シンク、かつ、ボウルとカウンターとの継目がないため、日頃のお手入れや洋服の手洗いもしやすいです。カウンターサイズはW600～1800mmの中でご指定いただけるので、規格品とは違いピッタリと納めることが可能になります。

2）ハイスツールAmba（アンバ）

ハイスツールにはスチール脚が多いなか、Ambaは木製脚で仕上げました。木製なので、他の家具とも相性が良く、インテリアにもなじみやすいです。洗面台の高さはおおよそH850mm、Ambaはそれに合う座面高さSH580mmです。洗面台での化粧や洋服の手洗いの際に、腰掛けてするにはうってつけです。樹種は、ホワイトアッシュ/ビーチ/ウォールナットの３樹種のご用意があります。インテリアに合わせてお選びください。

3）引出レール付ワイヤーバスケット

サイズが選べるソフトローラーレール一体型のホワイトバスケットです。引き出せるので収納物の出し入れがラクになります。横幅はW220/320/370/520mmの４サイズ、奥行はD300/350/400/450/500mmの5サイズのなかから、ご希望のサイズをお選びいただけます。また本製品をベースに、10mm単位で特注サイズも製作可能です。

4）トールユニットシステム

ストックや下着やタオル・小物収納にピッタリなスライド収納です。キッチンやパントリーで使われることが多いトールユニット収納ですが、ランドリールームでの利用もできます。バスケットは着脱可能なので、取付位置を変更でき、収納物の大きさによって高さ位置を調整できます。

5）L字アイアンハンガー

空間を邪魔しないL字アイアンハンガー。天井と壁で固定して使う、省スペースなL字型アイアンハンガーです。さらに、存在感をできる限りなくすために、シンプルでスリムな形状に。空間を邪魔せず、場所を選ばずお使いいただけます。カラーはホワイト/ブラックの2色展開です。また、特注対応でサイズオーダーも承ります。

＜パターンC＞

1）フレックスシンク（フラットタイプ）

間取りに合わせてフレキシブルにサイズやボウル位置がオーダー可能な人工大理石一体洗面カウンター。16.5Lもの大容量シンク、かつ、ボウルとカウンターとの継目がないため、日頃のお手入れや洋服の手洗いもしやすいです。カウンターサイズはW750～1800mmの中でご指定いただけるので、規格品とは違いピッタリと納めることが可能になります。