探し求めたシンプルなステンレスフレームキッチン。いまでは「相棒」みたいな存在に

探し求めたシンプルなステンレスフレームキッチン。
いまでは「相棒」みたいな存在に

機能充実のシステムキッチン。それがあなたにとって、本当に使いやすいキッチンなのでしょうか? ステンレスフレームだけのシンプルなキッチンを購入し、「自分らしいキッチン」を実現した事例を紹介しましょう。訪ねたのは、築60年の家に夫と次女、4歳の孫と暮らすTさん。日々の暮らしのなかで慈しみ、手を加えたキッチンは、彼女にとって〝相棒〟のような存在です。

20年前に築40年の借家を購入。夫と子ども4人の暮らしをスタート

玄関を上がり、次の扉を開けると、そこは8畳のキッチン。飴色の柱、セピア色の懐かしさを感じる空間が、家の歴史を感じさせます。

「この家を買ったのは20年ほど前。4人の子どもたちが成長し、それまで住んでいた家が手狭になったのが理由です。その頃、小学生だった長女が、学校を変わりたくないというので、同じ学区域内で探しました。そして見つけたのがこの家。その段階で築40年の古家でした(笑)」

当時は借家で、住んでいたのは娘の同級生。「古いからやめた方がいい」と言われ、Tさんは「じゃあ、住みやすく変えていけばいい」と、かえって火がついたと言います。

そして、内装業を営む夫とリフォーム。部屋を仕切る襖(ふすま)や押し入れを取り払い、ほぼスケルトンの空間に。現在のキッチンの原型が出来上がりました。

「でも、キッチンは古いまま、いつか自分がいちばん使いやすいキッチンに変えたいと思っていました」

3年前にリフォーム。念願の使いやすいステンレスキッチンに

住み始めた当初、リフォームしたのは内装のみで、キッチンは古いものをそのまま使用。「古いシステムキッチンでしたが、少しでも使いやすいように棚を作ったり、扉を外したりして、20年近く我慢して使っていました(笑)」。

こちらの写真はキッチン横の壁。勝手口でしたが、板を張って、ペンキを塗っておしゃれな雰囲気になりました。この場所は掃除道具の指定席。ぱっと手を伸ばせば、すぐに使えます。

実は、住み始めた当初、このキッチンの前には大きな窓がありました。その窓も埋めて、生まれた10㎝の凹みも棚として活用。

工夫して我慢しながら使っていたキッチンでしたが、今から3年前、自分が本当に使いやすいキッチンにリフォームすることを決断します。

料理が好きで、子育てが一段落したあと、調理師の免許を取ろうと、レストランの厨房で働いていたというTさん。そのときの経験から、新しいキッチンはステンレス製のものと決めていたと言います。

その理由は、熱に強く耐久性があるから。シンクも一体、つなぎ目がないので、掃除もしやすく、つねに清潔に保てることも魅力です。

「衛生面を考えると、絶対ステンレスがいいと思いました。使い始めた当初、細かいキズが気になることはありました。でも、いつの間にかそれもいいなと思うように、いまではかけがえのない〝相棒〟みたいな存在です」と、大事な友のことを語るように、うれしそうに語ります。

ekrea Partsのステンレスフレームキッチンと運命の出会い

ワークトップがステンレス製というのは、システムキッチンメーカーからも数多く発売されています。しかし、Tさんが探し求めたのはオールステンレスの、無駄なものが何もついていないシンプルなキッチン。そしてTさんがネットで検索して見つけたのが、ekrea Partsのステンレスフレームキッチンでした。

「見つけたときは、〝こんなキッチンあるんだ!〟って興奮しました。扉が付いていなくてシンプル。シンクやコンロの下に何もなくて、いつでも掃除できそう。まさに私が思い描いていたキッチンでした」

早速ekrea Partsのショールームへ見学に行き、潔いほどにシンプルな実物を見て納得し購入へ。取り付けは工務店に依頼。使い始めて3年。Tさんのキッチンは、まるで家が建った当初からそこにあるようになじんでいます。歳月を経た温もりの木の空間は、新しいキッチンを迎え、さらに使いやすく、居心地のよい場所になりました。

Tさんのキッチンには、使いやすい工夫がいっぱい

上はダイニング側からキッチンを見た写真です。

キッチンの下の部分が空いているキッチンを探していたというTさん。シンクの下にも、コンロの下にも、ぜひまねしたい工夫が!また、背面には、調味料や食器を収納するスペースがあります。動線は最短。いちいち扉を開けて取り出すといった、わずらわしい作業不要の究極のキッチン。詳しく見ていきましょう。

シンク下にはキャスター付きの収納をDIY。無印で購入したブリキの収納ボックスを3つ並べ、洗剤やスポンジ、ゴミ袋などのストックはここに。そして上部は、ザルやボウルの置き場所に。扉も付いていないので、使いたいときにサッと取り出せます。

コンロ側には鍋やフライパンを収納。こちらも扉がないので、サッと取り出せて、しまうときもラク。調理がテキパキ進みます。

引き出しはオプション。

引き出しを開けると、包丁や小物の調理道具が、取り出しやすいようにレイアウトされていました。

押し入れや壁を取り払った部分にも棚を作りました。キッチンに立っていて、後ろを向くだけで、食器類を取り出せます。横のカウンターは、配膳台としても活躍。

柱に取り付けられていたコンセントやスイッチプレートは、以前の記憶。

キッチンのサイズは幅2250×奥行き650×高さ850㎜。天板はフラット形状で、シンクは一体成形。掃除もしやすく、いつもきれいを保てるキッチンです。

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