人気のスライドストッカー。その種類と選定するポイントを解説

人気のスライドストッカー。
その種類と選定するポイントを解説

キッチンキャビネットは開き扉にしたり、引き出しにしたりと色々な形で収納スペースを確保できますが、そこで使用するパーツの一つにスライドストッカーがあります。

今回は、選定時から知っておくと便利なスライドストッカーの種類別の選定ポイントについて解説します。

スライドストッカーとは

レールが付いた引き出しタイプのキッチン収納パーツを指します。調味料ボトルの大きさが様々なように、スライドストッカーも幅と高さなど大きさも様々です。

エクレアパーツでは、キャビネット内部の幅150㎜~250㎜くらいまでに収まる規格(モジュール)の引き出し収納をスライドストッカーと呼んでいます。

取り付ける場所と用途によって選べる、様々な種類のスライドストッカー

スライドストッカーには、取付箇所(キャビネット)のサイズや、用途によって選べる様々な種類の製品があります。エクレアパーツのECサイトで取り扱っている製品を例に、その種類をご紹介します。

塩コショウなど小ぶりな調味料を収納できる、コンロ脇取り付けタイプ

ラックごと調味料を取り出せる使い勝手も良い小引出。

醤油、料理酒などの小瓶や洗剤のストックなどのボトルを収納できる、オーソドックスタイプ

一升瓶も収納できる、高さのあるストッカー。

幅と奥行のサイズが異なる8種類展開の定番シリーズ。

まな板やおぼん、ふきんなどを収納できる、細身な機能性タイプ

隙間収納にもちょうど良いふきん掛け収納。

スライドストッカーは、キッチンに限らず洗面や水回りでも活躍する万能な収納パーツです。

取替えには床付タイプがおすすめ!新規か後付けかで絞り込める取り付けタイプ

スライドストッカーを選定するときは、サイズや用途のほかに設置条件も考慮するべきです。ここで言う設置条件とは、スライドストッカーを取り付けるキャビネットは新規に製作されるのか、既に完成しているのか(取替えなのか)ということです。

新規製作で取り付ける場合は特に気にしなくても良いのですが、既存のキャビネットへの取替えとなると床付タイプが断然おすすめです。これは、取り付けタイプの違いによって施工の難易度が異なるためです。

床付(ゆかづけ)タイプ

キャビネット内部の底面にレールを取り付けるスライドストッカーで、新規製作のキャビネットへの取付、既存のキャビネットへの取替えにも適したタイプです。

特に、既存のスライドストッカーを取り替える場合は、この底付タイプがおすすめです。

スライドストッカーで1番多いサイズは、キャビネット幅15cmに取り付けられるものです(コンロ脇に取り付ける想定で、この幅が多い)。このとき、キャビネット内部は幅12cm程度しか無いため、内部に手を入れてレールを装着するのは特殊工具だけでなく技術も必要となります。

キャビネット内部の側面に取り付ける側付タイプの場合、奥行き方向に伸びたレールを水平に付けることは、より困難な作業となるため、底付タイプがベターと言えます。

側付(がわづけ)タイプ

キャビネット内部の側面にレールを取り付けるスライドストッカーで、新規のキャビネットへの取付に適したタイプです。

側付タイプは、「両側付けタイプ」と「片側付けタイプ」があり、設置箇所の制限の違いが出てきます。

両側付けタイプ

キャビネット内部の左右の板に、レールを取り付けるタイプです。

このタイプは、最初から左右のレール間の長さ(幅)が決まっているので、取り付ける箇所(キャビネット)の内部寸法もそれに合わせて決まっています。キャビネット内部の幅に少し余裕がある場合は、スペーサーというオプションパーツを使用して寸法の調整も可能ですが、事前にこれらの寸法に狂いがないかチェックしておくことが必要です。

片側付けタイプ

キャビネット内部の左右一方にレールを取り付けるタイプです。

このタイプは、必要最低限の内部寸法幅を取ることができれば、既に寸法が決まっているキャビネットでもサイズや用途などで絞り込みがしやすくなります。

まとめ

  • ・既存のキャビネットへの取り替えは、床付タイプがおすすめ
  • ・新規に計画するキャビネットへの取り付けは、サイズや用途など条件によって床付タイプ、側付タイプを選択可能
  • ・両側付けタイプは、内部寸法を事前に計画することが必要

既存キャビネットへの取り替えも、新しいキャビネットへの計画も、どんなバリエーションがあるのか事前に知ることで、迷わずに選択できますよ。