西依建設株式会社

〈シリーズ_造作で住まい手の暮らしをかなえる人々20〉
「住まい手に寄り添い、設計力と造作で〝ちょっと素敵な家〟を実現」
西依建設株式会社 代表取締役社長 西依達也さん 設計課長 池田 崇さん 広報担当 外輪 愛さん

西依建設の皆さん(本社横の「にしよりひろば」に置かれているロンドンバスの前で)

今回ご紹介するのは、福岡県朝倉市を拠点に活動し、今年で創業55年を迎える西依建設です。

家づくりのコンセプトは「ちょっと素敵な家、つくります」。住む人の価値観を尊重し、設計の力と、施工力で、1軒1軒、その家族らしい家を作り続けている工務店です。

3つのインスタや、先代が作業場として使っていた倉庫をリノベーションしてつくったショールーム、本社横にある「にしよりひろば」でのイベントなどで、家づくりの楽しさを積極的に発信。話題になっています。

家づくりへの想い、そして、住まい手の願いを実現した事例を取材。あわせて使い勝手とインテリアを考えて作った、ekrea Parts「フレックスシンク」の造作洗面台の事例も詳しくお伝えします。

ショールームやカフェ併設のスペースで家づくりの魅力を発信

作業場をリノベして作った本社兼ショールーム

西依建設は福岡県朝倉市にある、今年で創業55周年を迎える工務店です。家づくりやモノづくりの楽しさを伝えるために、ほかの工務店にはない取り組みにもチャレンジしています。

写真は本社兼ショールーム。実はこの建物、大工出身の現会長が、作業場として使っていた倉庫。前面に大きな開口を設け、おしゃれなショールームに改装しました。

リノベのイメージが広がる内観

  

1階はLDKを想定した空間。倉庫だった記憶を残し、床はコンクリートのまま、鉄骨の梁は表しに。そのことで、リノベーションの魅力が伝わる空間になりました。

「ぶらっとショールームを訪れ、リノベすることにしたお客さまもいらっしゃいます」(外輪さん)

2階には打ち合わせコーナーも

2階には打ち合わせスペースが。ここは、実際に家づくりがスタートした施主との、打ち合わせスペースとしても使われています。

本社横の敷地にある「にしよりひろば」

2024年秋、本社兼ショールームの敷地に「にしよりひろばYORiMiCH!」をオープンしました。

カフェ棟を建て、敷地内には写真映えするロンドンバスと、さんかく屋根の小屋「HANARE」が設置されていて、地域でも話題のスポットとなっています。

「にしよりひろば」1周年のイベント風景

昨年秋には、1周年を記念して「アニマルベンチづくり」のイベントを開催。こうした取り組みからも、家づくり・モノづくりの楽しさを発信しています。

そして、もうひとつの発信場所はSNS。西依建設では、フルオーダー、セミオーダー、リノベーションの3つインスタを駆使して、家づくりのイメージが広がる情報を発信。

インスタが家づくりのきっかけになったという施主は、7割を超えるといいます。

家づくりのコンセプトは「ちょっと素敵な家、つくります」

ネットを張った吹き抜けから光が注ぐ明るいLDK

コンセプトは、「ちょっと素敵な家、つくります」。熱がありすぎて気が引けてしまうようなキャッチコピーが多いなか、少しおとなしすぎるようなワードですが、そこに西依建設の家づくりへの想いがあるといいます。

「押し付けるのではなく、あなたの暮らしやすい家、お手伝いしますよ、という想いを込めているんです」(外輪さん)

さっそく、その想いから生まれた家を拝見していきましょう。

吹き抜けのネットの近くにはボルダリングができる壁が!

こちらは、子どもたちと楽しく暮らせるよう、「公園」みたいな家を建ててほしいという施主の家です。

1枚上の写真が1階のLDK。吹き抜け部分には、飛んだり跳ねたりして遊べるネットを張りました。そのネットの横には、ボルタリングを楽しめる壁が(写真・左)。そして、家族みんなの図書室も作りました(写真・右)。

男前の空間に仕上げたトレーニング室

2件目は、共働きの夫婦ふたり暮らしの平屋の家です。家でトレーニングしたいというご主人用に、ラフに仕上げた男前のトレーニングルームをプランしました。

欲しいものがすぐ取れる収納があるダイニング

LDKは、まったく違う雰囲気に。ずっと過ごしていたくなるような、心地よい空間に仕上げました。ダイニングには、壁に沿って造作したL字型の収納家具が。

これは、ふたりで過ごす時間が限られているので、夕食の時間を充実させたいという要望から生まれたプラン。

食事中にいちいちキッチンにモノを取りに行かなくてもいいように、ダイニングテーブルの周りに収納を設けました。立ち上がらなくてもモノが取り出せるアイデア。ワインセラーもここに収納しています。

1.5階の位置に作った奥さまの仕事部屋

こちらは、仕事部屋が欲しいという奥さまと、男の隠れ家のような、趣味室兼寝室が欲しいという要望をかなえた家です。

上の写真は、奥さまの仕事部屋です。LDKから2階に上がる途中に、ツリーハウスのような箱をプランしました。室内にはカウンターを造作。木枠の窓を設け、フェミニンなインテリアに。

まるでRCの打ちっぱなしのようなご主人の寝室

一方、ご主人の趣味室兼寝室には、RCの打ちっぱなし柄の壁紙を貼り、ストイックな雰囲気に。夫婦それぞれが大満足の家になりました。

「弊社は、相談に来られた方に、まず、営業と設計の担当者が〝西依の家ってこういう家です〟と説明します。そして、見学会にお連れして、フルオーダーかセミオーダーか決まったら、設計がスタート。そしてプランから内装や家具の相談、お引渡しまで、設計担当者が一貫して対応します」(外輪さん)

「ちょっと素敵な家」になるよう、プランも仕上げも、細やかに対応。結果、その家族らしい家が生まれるといいます。

ekrea Partsのフレックスシンクを採用した造作洗面台が人気

インスタで大人気だった洗面台

「ちょっと素敵な家」の多くの事例で、洗面にフレックスシンクが使われています。

こちらの写真は、インスタでバズった洗面台。幅1200mmのハイバックタイプを採用。ゴミ受けの穴加工を施した洗面台です。

洗面台の横には背の高い造作収納をプラン

外輪さんによると、コロナ禍以降、手洗いの重要性を知り、タオルではなくペーパータオルを使いたいという要望が増えているといいます。そうした要望には、ゴミ受けの穴を開ける洗面台を提案しているそう。

ちなみにこの穴あけ加工は、注文時に対応可能です。

眺めのいい場所に洗面をプラン

こちらは、眺めのいい2階にプランした洗面です。ハイバックタイプの洗面は、幅1375mmとゆったり。

パインの集成材で作ったナチュラルテイストの幕板とオープンな棚が、床と馴染んでいます。

幅1375mmという微妙なサイズは、ミリ単位で発注できるフレックスシンクならでは。

設計担当の池田さんも、「既製品のサイズに合わせて設計するのではなく、設計優先でサイズを決められるのが魅力」と言います。

グレーを基調にしたインテリアに馴染んだ洗面

こちらはモデルハウスの洗面台。サイズは幅1675mmあります。

幕板や棚は、パインの集成材を使っていますが、壁の色と同じグレーに塗装しました。

引き戸も色味を合わせ洗練された空間に

木工事で洗面を作ることで、家ごとのインテリアに合わせやすいというメリットも。

スツールを収納するスペースを設けた洗面台

また、造作することで、こちらの事例のように、下台に収納棚とスツールをしまえるスペースを作ることも可能です。

これは箱型のシステム洗面台では、なかなか実現できないこと。家ごとの暮らしに合った洗面を作るには、造作という選択肢は魅力です。

「インスタや完成見学会でご覧になった方は、ほとんど造作洗面台を希望されます。しかし、フル造作だとコストがかかってしまいます。ですから、フレックスシンクを使うことで、コストも抑えられるのはとても魅力です。そして、腕のいい大工が下台を作ることで、その家に合った洗面になるので、私たちの会社と、すごく相性がいいと感じています」(外輪さん)

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