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キッチンおやじのコラム COLUMN

キッチンおやじのコラム 2007.3.26/VOL.32

こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。

 一昨日の石川県能登地域の地震には驚きました。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復興を祈っております。
 日々の忙しさに追われて、つい防災対策を忘れがちですが、改めてその大切さを実感した次第です。非常時に供えて飲料水を備えておかなければいけませんね。それから水が使えなくなると食器を洗えなくなるので、ラップが重宝するそうです。(ラップを食器に敷いて食べ終えたら剥がして捨てれば洗わずにすむということですね) これも貴重な体験談として心に刻んでおります。

 さて、本題のコラムに入りましょう。今年1月よりキッチンのプランニングにおいて考慮すべきポイントについて連載しておりますが、ポイントの項目をもう一度おさらいしておきますね。

 1.安全性 : 火災対策上・防災対策上の事柄、 その他法令遵守上の内容等。
 2.衛生面 : 換気、排気、ゴミ・臭気対策等。
 3.作業性 : レイアウト・動線計画等。
 4.機能性 : 設備機器の選択、収納計画等。
 5.意匠性 : 素材、色、面材割付等

 このうち、安全性と衛生面について前回までに説明させて頂いておりますので、本日は3番目の「作業性」以降についてお話しましょう。

 作業性については主にキッチンのレイアウトに集約できます。レイアウトはキッチンの使い勝手の「良し悪し」を大きく左右する大切なポイントになります。キッチンのレイアウトの基本と言われた「ワークトライアングル」という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、これは「シンク」「加熱調理機器」「冷蔵庫」の位置を直線で結んだ時、よりきれいな三角形の形をし、かつ各辺の長さやそれらを合算した長さが、ある数値に近ければ、動線的に良いといわれた概念です。
 確かにそのとおりだと思いますが、最近の狭小になっている住宅事情やオープンキッチン(アイランド型やペニンシュラ型)の普及を考慮すると、なかなか実現は難しいです。また、食洗機や輸入機器の普及で、それらの設置位置もある程度限られてきますので、「ワークトライアングル」に固執する必要はないと思います。
 むしろ、キッチン内の作業がユーザー毎に異なりますので、それに合わせて基本となる「調理する」「片付ける」という行為にプラスして、「家族の団欒をとる」「家族全員でキッチンに立つ」といった付帯的な要素の配慮も必要です。また、これら以外に次に掲げる制約条件もクリアしていくと、おのずとレイアウトは決まってくると思います。
(1)法規制による制約
  先述の建築基準法、消防法 etc.
(2)設備機器類の配置からくる制約
  ・食洗機:
・加熱調理機器:
・シンク:
・200V機器:
・冷蔵庫:
シンク脇が排水経路上好ましい。
建築上の排気経路で決まる。
建築上の排水勾配で決まる。
電気容量、回路数により決まる。
加熱調理機器廻りを避ける。
(3)収納の配置による制約
 次に、4番目の「機能性」ですが、これは「設備機器の選択」と「収納計画」によるところが大きいです。このうち「収納計画」については、次回以降にお話します。

 5番目の「意匠性」については、素材、色、面材割付等、ユーザーの好みや感性によるところが大きいので、実際に使う扉サンプル等を作ったりして時間をかけて納得いくまで詰めていく必要があります。
 以上、キッチンプランニング上、考慮すべきポイントについてお話してきましたが、お分かり頂けましたでしょうか?
 次回のテーマは皆様の関心の高い「収納計画」を取り上げます。どうぞお楽しみに!
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明