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キッチンおやじのコラム COLUMN

キッチンおやじのコラム 2007.2.10/VOL.29

こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。

 東京では昨夜久方ぶりに雨が降りました。このところひどい乾燥が続いておりましたので、恵みの雨といったところでしょうか。暖冬とは言え、体調を崩しやすい季節ですので、みなさま健康管理に十分ご留意下さいね。
 今日から3連休のかたも多いことでしょう。私は全て仕事になりそうです。このところおかげさまで大勢のお客様からご相談を頂き、「キッチンおやじフル回転!」の状況が続いております。
 さて、前回はキッチンのプランニングにおいて考慮すべきポイントの中の「安全性」について火災対策面のお話を致しました。今日も引き続き火災対策面について説明させて頂きます。
 財団法人日本ガス機器検査協会「ガス機器の設置基準及び実務指針」基本規定57では、「一般家庭のガス調理機器とレンジフードのグリス除去装置との離隔距離は次表によること」と指針が出されていますので、この基準を遵守すべきです。
一般家庭のガス調理機器とレンジフードのグリス除去装置の離隔距離

グリス除去装置→
↓ガス調理機器
レンジフードファン(注3)
付属のグリスフィルター
左記以外
ガス調理機器(注1) 80cm以上 100cm以上
特定の安全装置を
備えたこんろ等(注2)
60cm以上(注4) 80cm以上
(注1) 対象ガス機器等に示すガス調理機器をいいます。
(注2) 特定の安全性を備えた調理油過熱防止装置付こんろ等でガス機器防火性能評定を受けたものをいいます。
(注3) レンジフードファン (電気用品取締法施行令別表1.9(1)に規定する換気扇)
(注4) 各住戸の厨房用ダクトファンが単独排気方式の場合に限ります。
以上の制約等を踏まえて火災対策上のポイントをまとめますと、次のようになります。

I. コンロ等加熱調理機器廻りの壁面は、過熱調理機器から左右150mm以上離した上で9mm厚以上の不燃仕上げにしなければいけない。(ただし、長時間使用による炭化現象を起こさないためにも下地に合板を使うのは避けるべきです。)
また、清掃性も考慮して不燃仕様のキッチンパネルの使用をお奨めします。
II. 高さ方向は、こんろ部トップ面からレンジフードのグリスフィルターまでの離隔距離として800mm以上確保する。
III. レンジフードの幅寸法は、排気性能も上げるためにも、こんろ幅が600mmなら900mmのものを採用したい。(そうすれば、ウォールキャビネット廻りの不燃仕様を考慮しなくてよくなる。)
 ところで、最近、加熱調理機器として、IHヒーターの普及は目まぐるしいものがあります。IHヒーターの取扱いについては、厳密に言いますと火気に当らないのですが、内装制限・離隔距離について各消防署の見解も異なりますので、確認の必要はあります。
 火災対策上、まだ上記以外にも申し上げないといけないことはありますが、このくらいにしておきます。ケースバイケースで関連する法規、機器メーカーの設置マニュアル等を参考にして、より安全な方向で計画して下さい。

 以上、火災対策について話が長くなりましたが、どういう制約があるかお分かり頂けましたでしょうか?
 次回は「安全性」の中の防災、特に地震対策についてお話しましょう。お楽しみに!
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明