ekrea contact us
HOME > キッチンおやじのコラム 目次 > 2006.8.25/VOL19
キッチンおやじのコラム COLUMN

キッチンおやじのコラム 2006.8.25/VOL.19

こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。
 8月も残すところあと一週間。宿題に追われるお子さんたちも多いことでしょう。ekreaキッチンショールームの周りは学校が多いので、夏休み中は大変静かでしたが、9月からはまた賑やかになりそうです。

 さて、前回までキッチンを構成するキャビネット、カウンター、設備機器に触れましたが、お分かり頂けましたでしょうか?
 今回は前回予告しておりました「金物」についてお話しようかと思っていましたが、ざっと今までのコラムを読み返してみたら、キッチンでひとつ大切なものを書き忘れていたことに気付きました。それは「シンク」でした。予告していた金物の後にしようかと思いましたが、今回、予告テーマを変更して、シンクについてお話することにします。

 「シンク」という言葉が定着していますが、日本では旧来から「流し」と呼ばれてきているものです。洗う・流す・飲料として水を使うといった、キッチン作業の水廻りの基本動作に欠かせないアイテムです。シンクは英語の「sink」から由来しています。 基本的な知識として、方式・納め方、形状・サイズ、素材について以下のとおりまとめてみましょう。
1.方式・納め方
 輸入システムキッチンや国産の草創期のシステムキッチンは、欧米の主流のやり方を採り入れたという時代背景もあります。メラミンポストフォームカウンターが主流ということもあったのですが、カウンターをシンクサイズに合わせてくりぬき、その中にシンクを落としこむやり方です。これが「オーバーカウンター式」(図-1)と呼ばれるものです。
 一方、人口大理石カウンターの普及で、「アンダーカウンター式」(図-2)が多く採用されるようになりました。言葉どおり、カウンターの下に取り付けるやり方です。

↑ 図-1 (オーバーカウンター式) ↑

↑ 図-2 (アンダーカウンター式) ↑
2.形状・サイズ
 形状・サイズについては、主流になっている「アンダーカウンター式」から説明してまいります。

(1)アンダーカウンター式

<1>1槽型(段絞り無)
 汎用型のもので、規格品では幅300mm前後のパーティーシンクから幅1,000mm前後のジャンボシンクまでのサイズがあります。よく出ているサイズは750から800mmのセミジャンボと呼ばれるものです。
 ここで「絞り無」と明記しているのは、水槽本体にフランジというミミがくっついている構造のもので、断面はカウンターの板厚分のみ下がった位置に、水槽が来るような納まりになっています。(図-3)
 奥行方法は400〜450mm程度、深さは最深部で190〜200mm程度が使いやすい寸法で、一般的に多いです。

図-3
<2>1槽型(段絞り有)
 サイズは段絞り無と変わりません。形状的には、水槽本体とフランジの間にもう1段段差をつけ、断面はカウンターの板厚分からもう1段下がった所に水槽が来るような納まりになっています。(図-4)
 予め、製作段階で段絞り無の水槽の外周の形状のプレートを用意して、溶接等でくっつけます。多少下がっている分、水の返りが少なく、水切りトレーを載せてもカウンターより出っ張りません。また、タイプにより水栓金具もそのプレートに取り付けることができます。

図-4
<3>2槽型(段絞り無)
 単純に<1>の1槽型のシンクを2個選んでカウンターに取り付けたものです。水槽が2個あるということで、それぞれ目的別に使い分けできます。ただ、最近では食洗機の普及で、採用されるケースが減っています。
<4>2槽型(段絞り有)
  <2>と同様、水槽2個分の外周の形状をくりぬいたプレートに溶接で取り付けます。これも<3>と同様、最近では採用されなくなっています。
<5>1槽変型型(段絞り有)
 単純な水槽の形をしたものではなく、中央の奥行が深く、その両脇に水栓金具をつけるデッキが付いていたり、洗剤・スポンジの置場が付くような多機能なタイプのものです。規格品では一般的に認知されています。(図-5)

図-5 (ekreaキッチンシンク S124

 

(2)オーバーカウンター式

 形状はアンダーカウンター式の段絞りのものと平面的には類似していますが、(図-1)をご覧頂ければお分かりのとおり、裏面四方にカウンター取付のための治具プレートが付いています。
 以上、シンクの「方式・納め方」と「形状・サイズ」についてお話しましたが、お分かり頂けましたでしょうか?
 次回は残りの「素材」についてお話しましょう。それではお楽しみに。
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明