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キッチンおやじのコラム COLUMN

キッチンおやじのコラム 2006.6.9/VOL.14

こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。
 このところ、出版社さんから「キッチンおやじさんにインタビューさせて頂きたいのですが・・・」といった取材依頼を頂くようになりました。嬉しいような恥ずかしいような・・・でもとてもありがたいお話です。
 さて、前回はキッチンカウンターのうち、天然石についてお話しました。今回は木製カウンターについてお話しましょう。
 木製カウンターの種類としては、文字通り「無垢材」「集成材」「積層合板」などが挙げられます。キッチンカウンターとして無垢材を使用することは、耐水性・耐火性・木の反りなどを考慮するとあまりお勧めできませんが、集成材や積層合板はその特性や施工方法を理解した上なら、カウンターとして使用できます。
 まず、集成材ですが、長さ20〜30mmの小幅材を繊維方向に合わせ、幅・長さを接ぎ合わせて必要な厚さに接着剤で積層接着し、均質の長大材にしたものです。無垢材と違って反りにくいため、家具・建築造作用のカウンター材として広く使われています。

 ただ、キッチンカウンターとして使用する場合、やはり木ですので耐水性に問題があります。そのため、もとの樹種の適切な選択と厚めの塗膜を施した塗装が絶対条件になります。(塗装としてはウレタン系の塗料をお勧めしますが、自然塗料を使用する場合は1〜2年毎の塗装メンテナンスが必要と思います。)
 シンクは開口穴に、オーバーカウンタータイプのものを使い、落しこみ式で施工する方法が良いと思います。ガス開口部は防熱テープを貼るなどの耐火(耐熱)対策が必要です。
 次に、積層合板ですが、単板積層材を何層かに積層接着したもので、積層の効果により節などの欠点部を含め、天然木材の持つ品質のばらつきを軽減した材料です。積層の厚み、数により積層合板の厚さは決められます。最近、集成材と違った木口の風合いのデザインが好まれ、家具・建築造作用のカウンター材として使われています。キッチンカウンターとして使用する場合は、上述の集成材と同じ扱いでよいかと考えます。
 さらに、その他カウンターとして木製カウンターに近いもので、メラミンカウンターが挙げられます。これは、色・柄をプリントした化粧紙にメラミン樹脂を含浸させ、バッカー材に圧着したメラミン化粧合板という材料を、芯材の積層合板やパーチクルボードに貼り合わせてカウンター材として用いたものです。表面のメラミン化粧合板は耐水・耐磨耗性に優れ、色・柄のバリエーションが豊富でインテリアデザイン性が高く、耐熱性も180〜200℃あり、日本に普及し始めた頃の国産のキッチン、輸入キッチンに広く使われていました。キッチン用としては、ポストフォームというカウンター前面をR形状に加工したものが大半でしたが、最近では、一部の輸入キッチン以外には見受けられなくなりました。
 このカウンターもシンク穴の木口処理が難しいため、シンクとしては木製カウンターと同様、オーバーカウンタータイプのものをお勧めします。
 その他のカウンターの2番目として、タイル貼りのカウンターが挙げられます。施工方法としては、フロアキャビネットの上に、耐水ベニヤを使ってタイルの下地を予め作り、その上にタイルを貼っていきます。最後に貼り合わせになる箇所に目地材を埋め込み、完成させます。この場合も、シンクはオーバーカウンタータイプのものを使用します。
 見附部も含めたタイル割りを考えたり、表面を平滑に仕上げたりするのが難しく、また使用中も目地の汚れや目地割れが入りやすく、デザイン的にはおしゃれですが、実際採用して使用するとなると問題があると思います。

 以上、カウンターについてお話して参りましたが、お分かり頂けましたでしょうか?
 では、次回からキッチンを構成するものとして、器であるキャビネットについて取り上げましょう。お楽しみに。
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明