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キッチンおやじのコラム 2006.5.10/VOL.12
こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。
楽しいゴールデンウィークも終わり、いつも通りの毎日が戻ってまいりました。みなさまはいかがお過ごしでしょうか?
さて、前回までキッチンのカウンターのうち、ステンレスカウンターについてお話しましたので、今回はそれ以外のカウンターについてお話しましょう。
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まず、人工大理石ですが、言葉通りいけば人工的に天然石っぽく作られたものと言えますが、その材料・製法・用途により広範に及びます。ここではキッチンカウンターの用途として樹脂系人工大理石を取り上げます。
樹脂系人工大理石は、ポリエステル系とアクリル系のものに大別されます。 ポリエステル系と言われるものの基本素材は、不飽和ポリエステル樹脂と骨材による成型品です。このタイプは、ゲルコートタイプとソリッドタイプの2種類あります。
ゲルコートタイプは、基本素材の表面に保護・化粧(色・柄)するために、ゲルコートという塗膜で表面処理されています。(洗面化粧台やトイレ手洗台のカウンターでよく見かける表面がつるんとしたものです。)見た目は色・柄がついてきれいなのですが、表面が傷つき易く、傷がつくと簡単に修理できません。 |
ソリッドタイプは、ポリエステル樹脂そのものが耐候性が良くなく、また上記のような表面処理されていないため、経年変化による黄変が起こりやすいです。総じて、ポリエステル系のものはアクリル系のものと比してコストが安く経済的ですが、ポリエステル樹脂は熱硬化型なため、一般的に切削・接着・研磨等の加工性、現場施工性はあまりよくないと言えるでしょう。
一方、アクリル系のものは代名詞的に「コーリアン」と呼ばれています。これはアメリカのDupont社のCORIANという製品が、初めて人工大理石素材として登場し、キッチンカウンターに広く普及、採用されたからです。(実績としても世界No.1と言えます。)
アクリル系のものは、MMA(メチルメタアクリレート)樹脂を主成分に、水酸化アルミ等の鉱物質を融合させたメタクリル樹脂強化無機材です。一般的に、均質・無孔質な成型品で、熱可塑性樹脂なので、切削・接着・研磨・曲げ等の加工性、現場施工性がよく、また変色・変質が起こりにくく、メンテナンス性も良いとされています。また、これに加え、色・柄・サイズも各社とも揃っており、よりデザイン性の高いキッチンカウンターを作ることができます。
この材料でカウンターを製作する場合、板材(各社とも概ねW760xL1800〜3600x板厚10〜13のものを用意しています)を切断・穴あけ・シンク取付・接着・研磨等の加工を行ない、計画していたサイズ・形状にして完成させます。シンクの取付ですが、圧倒的に多いのはアンダーカウンター式です(下図参照)。シンクのフランジ部分がカウンター上に出っ張らず、水仕舞良く納まります。 |
| キッチンに使用する場合、耐水性と耐熱性が気になりますが、耐水性に関してはアクリル系樹脂がベースになっておりますので問題ないですし、耐熱性に関しては、各社とも物性表で耐熱温度については公表しておりませんが、キッチン業界で受容されている基準(カウンター表面に180℃に熱した鍋を20分間置いた状態で異常ないか判断する)をクリアしていますので、問題はないと判断できます。ただ、実際に、熱い鍋・やかんをカウンター上に置く場合は、鍋敷きを使用することをおすすめします。 |
ここまで読むと、アクリル系のものはいいことずくめになりますが、コスト的にはステンレスカウンターと比して割高感は否めません。(細かく言うと、フルオーダーのステンレスカウンターなら人工大理石カウンターの方が安い場合もあります。)ただ、国産メーカー品も台頭し、性状的にはDupont社製のものと遜色がなく、板厚も薄くするなどしてコストダウンを図っていますので、以前に比べ安くなったと思います・・・。
また、最近ではより天然石に近い色・柄のものやガラスに近い透明感のあるものなど、インテリアデザイン的にも選択肢は拡がっています。
最後にメンテナンス方法について触れます。日常の汚れや水垢などは、水拭きまたはキッチンクリーナーを浸したスポンジ・布で拭くだけで十分です。また、マジックインキ・タバコのヤニなどの落ちにくいものは、クリームクレンザーに少量の水をつけてナイロンタワシで擦れば、簡単に落ちます。
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表面についた傷やその中に入り込んだ汚れは#400番のサンドペーパーで磨くと取り除くことができます。艶出し仕上げなど、特殊な仕上げ加工したものは、ご自分で補修せず、購入先にご相談することをおすすめします。
以上、人工大理石について説明しましたが、ご理解頂けましたでしょうか?
次回は、天然石カウンターについてお話しましょう。お楽しみに。 |
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明
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