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キッチンおやじのコラム COLUMN

キッチンおやじのコラム 2006.2.17/VOL.07

こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。いつもコラムを読んで下さり、ありがとうございます。

 今回は、前回の予告通り、IHクッキングヒーターについてお話しましょう。
 まず、IHは、英語の「Induction Heating」(電磁誘導加熱)の頭文字をとっています。電気のもつ電磁誘導作用により、金属などに電流が流れてジュール熱が発生する特性を応用したヒーターです。仕組みについて下図に図示しましたので、ご覧下さい。

(図:東京電力「快適な住まいを求めて」より引用)
 まったく火を使いませんので、火災の危険もなく安心してお使いになれますし、ガスと異なり燃焼後にガス(水蒸気、CO2)も発生しませんのでクリーンです。火力も前々回にお話したとおり、約90%の熱効率で鍋を発熱しますので、十分な熱量は得られます。また、ヒーターのトッププレートは当然ながら五徳もございませんので、フラットで日常の清掃等のお手入れも簡単です。その上、電気製品という特性上、温度制御、タイマー機能・・・etc.の各機能は当然ながら充実しています。こうしてみると、IHヒーターはいいこと尽くめということになりますが、(欠点ではないのですが)、予め知っておいた方がいいこともあります。私見は入りますが、何点か挙げましょう。まず、1点目は、まだコストがガス機器に比べて高いです。(3口のものでは定価で25〜35万円、2口のもので15〜20万円が目安です。)
 2点目は、使用できる調理器具に制約があります。形状は鍋がフラットでヒーターのトッププレートに密着できるもので、材質は磁石がつくもの、鉄、鉄ホーロー、鉄鋳物、ステンレスがベターです。(最近はアルミや銅鍋が使えるヒーターもありますが・・・)サイズもヒーターのコイル部に当たるよう、直径12cm〜26cmが適しています。
 3点目は設備上の制限です。電圧200V、容量で30Aは必要になります。新築なら計画から入っていくので問題はないのですが、リフォームとか買い替えでは問題がないとはいえません。単相3線式への配線方式変更や分電盤の取替え等の工事が必要になることも考えられます。
 前にもお話しましたが、特にマンション等の集合住宅で全体の電気容量に制約のある場合もございますので、注意された方がいいと思います。
 次に、IHヒーターの便利な使い方について、何点かご紹介しましょう。
(1) 天ぷら・フライといった揚げ物料理を行なう時、油の飛び散りが気になりますが、IHヒーターは裸火がないので、天ぷら鍋に新聞紙やクッキングペーパーなどで蓋をすれば、この飛び散りを防げます。特にイカ・エビといった水気の多いものの揚げ物には大助かりです。また、IHヒーターのトッププレートの上にクッキングペーパーを敷いて、揚がったものを載せれば、油切りもできます。
(2) 茶碗蒸し等の蒸し料理では、微妙な火加減と均一な加熱を要求されますが、IHヒーターの持つ特性で、強火から弱火まで火加減調整もボタン操作で簡単に行なえますし、鍋底全面どの場所にも均一の熱が加わりますので、おいしく調理できます。
(3) バターやチョコレートを溶かすのに面倒な湯煎も不要です。バターやチョコレートを入れた鍋やボウルをそのまま弱火で温めれば、なめらかに溶かせます。
(4) お手入れも、IHヒーターのトッププレートの軽微な汚れは、布巾等で拭くだけでOKです。頑固な汚れは市販のクリームクレンザーをつけ、アルミホイルやラップで擦るだけで、プレート表面は傷つかずにきれいになります。
 その他、使い方を挙げればまだありますが、これくらいにします。IHヒーターについて、多少はご理解頂けましたでしょうか? もっと詳細につきましては、各メーカのカタログを参考にして下さい。
 さて、次回のテーマは設備系についてもっとお話しようか、別のジャンルにしようか、迷っています・・。
 では、次回もよろしく。
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明