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キッチンおやじのコラム 2006.12.1/VOL.03
こんにちは。「キッチンおやじ」こと岡本憲明です。
前回は換気の話が中心になりましたが、お解りいただけましたでしょうか?
今回は設備の中でも、意外に落とし穴になる「電気」についてお話しましょう。何が"落とし穴"なのか申し上げますと、電気機器は当たり前のようにコンセントに差し込んだら使えますし、電気はいつもそばにあって使いたいだけ使えると思いがちです。実は、電気にも種類があり、使用できる量も限られています。 |
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よくマンションのリフォーム工事を依頼される場合に見受けられるのですが、「キッチンを替えたい」というのがきっかけでリフォームをされるお客様の場合、ほとんどがキッチンにIHヒーター・食洗機を入れたいと希望されます。単純に計算しても、これだけで最低約30A(アンペア)の電気容量が必要になります。それに、電子レンジ・炊飯器・コーヒーメーカー・・・の家電品もあり、これらの同時使用はないとしても、またそれ以外に各居室のエアコン・パソコン・AV家電・・・も合算すると、すごい電気容量が必要になってきます。
築20年以上のマンションですと、一般的に各世帯の容量が30A(アンペア)に設定されているケースが多いようです。おそらく建設当時はここまで家電機器が幅広く普及するとは予知できなかったのでしょう。 |
| お客様からご要望をお聞きし、お客様としてはかなり「キッチンはこうなる」と夢が膨らんでいるのですが、我々が現調(現場調査)に行きますと、必ず分電盤を見て現状の電気容量を確認します。その時、希望のプランでは電気容量が足りず、お客様の思い(夢)が叶えられず、ある程度妥協してもらうことになります。私が経験した中から申し上げますと、こういったケースが30〜40%はあったように思います。 |
ただ、マンションによってはマンション全体にまだ容量の余裕があり、管理組合等の承認を得て、容量の増設ができる場合もございますので、あまり悲観的にならなくていいですが、リフォームの計画段階で予め調べておく必要はあります。
電気容量をクリアすれば、次に大切なのが回路数です。分電盤を開けてご覧になれば、すぐお分かりになると思いますが、あの中にいくつかのブレーカー(小さなボックスにスイッチがついて2〜3本の配線が繋がってきているもの)がついていて、部屋ごとの回路を意味しています。 |
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ただ、IHヒーターとか食洗機の場合、その機器単体で1個専用の回路が必要になってきます。先述のような築20年以上のマンションですと、電気容量も小さく、回路数も6回路程度と少なく、新規の機器用には回路数が足らず、計画に必要な回路数を満たす分電盤に替える必要があります。電気容量さえ満たせば回路数を増やすには分電盤の交換で済みますが、あわせて電気容量の増設も必要な場合は、上記どおり大変になります。
このように、リフォーム工事をお考えの方は、依頼先の業者に、計画に入る前に現調をしてもらってから計画に入ることをお薦めします。
最後に、最近200V対応の機器が増えておりますが、それに対応した200Vの配線も必要になります。住宅では100Vも200Vの電気配線が入っていますが、引込み線から100Vと200Vが別々に入っているわけではなく、どのようになっているのか簡単に説明しましょう。 |
最近の住宅はほとんど「単相3線式」とよばれるものが入っております。「単相3線式」は、3本の電線のうち、真ん中の中性線とそれの上(+100V)または下(−100V)の電圧線の構成になっており、100Vの電圧をとる場合は中性線と上の電圧または下の電圧線の組合せにして、200Vの電圧をとる場合は、上の電圧と下の電圧線の組合せにします。(上図参照)
100Vと200Vの機器がどこに来るか予め設計図書に指定すれば、床・壁・天井の下地の段階で、電気工事担当が配線します。特に先述したように、電気容量の高いものは専用回路にします。
それでは、また次号をお楽しみに! |
「キッチンおやじ」こと 岡本 憲明
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